信じられない訃報。

2020/07/27

 

 

昨晩夜中に入ってきたメールは、高校時代の友人からでした。

「恵子さんが、なくなった。」

と言う短いメールでした。

「恵子」と言うのは、私の幼馴染。

「なくなった。」と言うひらがなが、「亡くなった」なのか「無くなった」

なのかが分からず、「亡くなった」と言う言葉を信じられず・・・

いや、信じたくなかったのです。

でも、そのメールとは別に、中学時代の友人から2人も、電話が入っていて

この時期に、私が実家に帰ってることなど、分かるはずもなく・・・・

眠れない夜を、明かしました。

 

 

5時に起き、昨日の友人たちに連絡を取りたいけど、さすがに朝早すぎて気がひける。

6時まで待って、たまらず電話しました。

・・・・やはり恵ちゃんは、亡くなっていました。

「恵ちゃん」は、私の幼馴染。小学校・中学校・高校と一緒。

とても仲が良く、今でも、ずっと付き合いがありました。

あまりのショックに、信じられない気持ちと共に、涙が溢れて、話ができません。

おととい亡くなり、昨日お通夜で、同級生のみんなで、お家に行ったみたいだったらしいです。

今日、3時に葬儀があるとのことでしたが、コロナで30分並んで焼香のみ

とのことでした。

 

うちの田舎は、葬儀の前に、出棺して荼毘にふしてしまいますので

本人に会うためには、どうしてもお通夜に会いに行かなければなりません。

葬祭場に電話して、出棺の時間を聞いたら、「ご自宅からです。」とのこと。

斎場の人が気を利かせて、出棺の時間「9時半」と教えてくださった。

その時点で、7時半。

コロナで、自宅に行くのは気がひけるし、申し訳ない。

ましてや、喪服も持ってないし・・・・

でも、そんなこと言ってられない。広島なら会えないけど、ここなら

非常識と言われても、恵ちゃんに最後のお別れができる。

そう思い、思い切って電話を・・・・と思ったら、恵ちゃんの携帯しかしらなかった。

ダメもとで、かけてみた。RRRRR カチャ!男の人が出た!

「私、広島の○○です。ご家族の方のみでの出棺だと思いますが、その前に少しだけ、恵子さん拝ませてもらえませんか?」

と頼むと、旦那さんだと思ったその人は「息子さん」でした。

「○○さんですか?母から聞いてます。来てください。」

とおっしゃってくれました。

その、「○○さんですか?」と言うのは、私の子供の頃のニックネームでした。

それを聞いた瞬間、会ったこともない息子さんに私の事を話してくれてたと思うと、堰を切ったように涙が出た。

 

TシャツにGパン。とても、伺える格好ではなかったけど

香典袋を急ぎ準備して、車を走らせた。8時10分。

 

コロナのせいなのか、お家には、出棺前だと言うのに

あまり、親戚の人もいなくて、玄関先で、息子さん2人と旦那さんが迎えてくれた。

もう、涙であまりちゃんとした挨拶はできなかったけど

お部屋に入ると、恵ちゃんの棺と祭壇。

その横に、小さくなった「お父さん、お母さん」がいらっしゃった。

多分90歳前くらいじゃないかと・・・・あまりにも辛すぎる。

畳に、額をこすりつけるように挨拶をして、まず恵ちゃんのところに行った。

お線香を立て、棺の中の恵ちゃんを覗き込んだ。

いつも、いつも笑顔だった恵ちゃんは、そこにいませんでした・・・・

ただただ、深い眠りについている恵ちゃん。。。。。

「恵ちゃん。。。恵ちゃん。。。。」何度話しかけても、

閉じられた目は開かず、小さく口元が開いて白い歯が見えた。

私は、嗚咽を隠しきれず、笑顔しか見たことのない恵ちゃんに話しかけた。

 

小さな時から、大好きでした。

子供の頃から「恵ちゃんって、うちのお母ちゃんに顔が似てる〜!」とよく言ってました。

だから、すごく親しみが湧いていたんです。

大人になっても、その感覚は変わらず、大好きでした。

夫婦で、広島の家にも泊まりに来てくれました。

その旦那さんが、恵ちゃんの最後を泣きながら色々話してくださった。

ずっと、甲状腺の病を抱えていたけど、

去年の末に、再検査したら末期の甲状腺ガンになっていたらしい。

もう、その時点で手遅れだったらしい。

ご両親が、まだご健在なので、誰にも言わないでと、知らせなかったらしい。

笑顔しか、思い出せない恵ちゃんなのに、最後は辛かったね。

それでも、出棺前のお忙しい中10分くらい話してくださった。

最後に、もう一度 恵ちゃんにお別れを言って、帰りました。

信じられなくて、辛くて。

本当は、旦那さんや息子さんに「とても素敵なお母さんでした。」と

声をかけてあげるべきでしたが、あまりに自分が一杯一杯で

息子さんたちに「運転気をつけて帰ってください」と

泣きながら運転する私を逆に心配される始末でした。

 

こんな時期だから、県外の遠くの私たちには、連絡がなかったのだろうけど

たまたま、帰省していて、連絡をくれた友人たちに感謝。

本当は、会えなかったはず。

広島で訃報を聞いたら、車を飛ばして危なかったかもしれない。

そんな大切な友達。。。。

悲しすぎるけど、最後のお別れができただけ、私は「幸せ」なんだと思う。

 

 

本当に、明るく面倒見のいい、いつでも同窓会の幹事役をしてくれてました。

田舎に帰ると「一緒に飲みに行こう」とよく誘ってくれました。

いつだって、県外に出た、私たちが集まる幹事は、「恵ちゃん」でした。

 

「恵ちゃん、恵ちゃんがいなかったら、誰が同窓会してくれるの!!!!」

あんなに健康だったのに、あんなに笑顔だったのに・・・・

みんなより、早く言って、向こうで同窓会場探しておくのかな・・・?

準備が早すぎるよ。

みんな、まだ準備できてないよ。

同窓会は、もう少し先でしようね。。。。。

また、会おうね。恵ちゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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