母の記憶から消えた私。

2025/3/21

3/9に92歳になった母。

介護施設に入って、4年弱。

コロナや、面会規制等あり、なかなか会いにいけなかった。

今回、1年弱ぶりであった母の記憶の中から、私は消えていた。

会いに行くと

「どなたですか?」「〇〇だよ。娘だよ。」「わからないね〜」

って感じだった。

でも、不思議とショックはなかった。

若い時から、父母にはいろいろ苦しめられてきたからなのか

違う認識をされるくらいなら、忘れてくれた方が気が楽なのかもしれない。

近くにいる、兄や妹のことは覚えてた。

全くあってないとは言ってたけど。(結構あってるけど)

20年前に亡くなった、父のことも覚えていた。

「別にそんなに会いたくはないけどね。」だって。

 

でも、不思議だったのは、祖父母のことは、よく覚えていた。

「お父さんの名前は?お母さんの名前は?」と聞くと、しっかり答えていた。

「よく覚えてるね」というと

「そりゃ〜覚えてるよ。親だもん」と。

記憶は、子供に戻っていくとはいうけど、本当にそうなんだ。

母の顔は、祖父にそっくりになってきた。

 

父が亡くなった時、私の中に溜まっていた、父への鬱積したものが

一気に無くなった。

母への思いも、母が亡くなる時が来たら、私はそこで初めて解放されるのかもしれない。

 

でも、決して早く亡くなって欲しいと願っているわけではない。

 

私の母への感情は、愛され続けて育ってきた人には、きっと理解できない感情だと思う。

自分の中の心の葛藤だ。 

うちの父ちゃんのことは、顔を見たら覚えていて(名前は出ないけど)

「分かる分かる。」と。娘は忘れても、婿は覚えている。どんな存在感!

soraの話をすると

「あなた達は、子供がいないから、子供みたいなもんだね。」と、

マダラの記憶の中に、そんなことは覚えているんだ・・・・・。

soraの存在感もすごいな。。。。

 

 

3/11が父の20回目の命日だった。

家の仏壇と、お墓に手を合わせて帰った。

「お父ちゃん。お母ちゃんは私のこと忘れてたよ。」と報告した。

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